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2007年 今年もよろしくお願い申し上げます
2007.1.1
今年の元旦は、去年と比べると雪の量、気温が極端に違います。
除雪機の出動回数も、今冬はたったの1回。確かに普段の生活を送るには楽は楽なのですが、拍子抜けしてしまう感じです。
スキー場関係者にとってこの異常気象は、死活問題で、楽観視できないところです。
通行止めになっている家の前の道は、毎朝のごんたの散歩コースです。
両脇にかき上げられた雪の量は、今年は20〜30cmくらい。
去年のお正月は、1m50cmを越すでした。
2007.1.11
“オコジョに遭遇”
小寒も過ぎ、雪の日も数日ありました。道の両脇は、ただ今50cmぐらいの積雪量です。
今朝の散歩の時には約10cmほどの雪が昨夜から積もっていました。
通行止めの道を1キロほど、知っている歌のさびの部分だけ口ずさみながらごんたと一緒に歩いていました。

すると少し離れたところに、雪の上を見慣れない動くものを発見!
ホンドリスよりもずっと小さく、アカネズミを胴長にして少し大きくしたぐらい。体は真っ白で、めだまふたつと鼻、そしてしっぽの先だけは黒。そのしっぽはまるで、おろしたての筆の先に墨をちょこんとつけたようでした。

吹けば飛ぶような軽い新雪の上をふわりふわりと、長い胴を巧みに使って身軽に走っていました。
雪の上につんと出た、クマザサの根元のちょとしたくぼみや、木の根もとのくぼみで姿を隠しながら、ひょこっと顔を出し、こちらを振り返り、またしばらくすると走り始め、それでもそれほどあわてている様子もなく、森の奥へ、走って行きました。穴から顔だけ出してこちらの様子を窺うしぐさがなんとも可愛いものでした。

こっちは、初めて見たという感動と、少しでも長く見ていたいという気持ちから、ぴたっと体の動きを止め、、首さえ回すのを控えて、まるでむち打ち症にでもなったときのように、動かすのは目玉だけで、見えなくなるまで追っていきました。

それにしても、この軽い羽毛のような雪の上を上手に走っていけるものだなぁと思いました。きっと足にも毛をたくさん生やして、かんじきのように、沈まないような仕組みになっているんだろうなぁと、思いました。

家に帰ってから図鑑で確かめてみたところ、それはオコジョでした。
今は冬毛で、雪の中にいると保護色で、えさとなるネズミや小鳥の目を惑わせ、また、天敵であるフクロウやタカなどの目からは免れるのに最適な毛色になっているようです。

しっぽの先だけちょっとだけ黒く残したのは、不思議だけど、神様の遊び心からなのか、全身真っ白よりもこのポイントがあってこそオコジョのこの愛らしさを引き立ててくれていると思います。
反面、自分より体の大きな獲物を捕まえて食べてしまうという獰猛な面も持っていて、この相反するところが、小悪魔の魅力なのかもしれませんね。
2007.2.14
“春になってしまったのかな”
今雨が降っています。
今日、九州地方で春一番が吹いたとニュースで聞きました。
今冬は、各地で“暖冬”という言葉が、耳に入ってきました。
例にもれずこの地でも明らかにその影響がありました。
雪の少ないのには、とにかくびっくりでした。結局、この冬雪かきらしい雪かきは、たったの3回でした。毎年1.2度はやる車庫の雪下ろしもやらずじまいでした。
家の周りの雪も一番多い時でせいぜい40cmくらい積もっただけでした。例年の5分の1くらいかなという感じです。
薪の消費量も例年の3分の2ぐらいでした。

秋の終り、もうすぐ雪かなという時季には、冬支度をしてそれと同時に、寒さ、雪に対する覚悟とも言える心の準備もしていきます。やることがたくさんあって大変なところもあるのですが、なんとなくそれが楽しい一面も持っています。
クリスマスも過ぎ新年を迎え、いよいよ真冬になり、毎日、毎日雪かきに追われ、でも降り続くのも2.3日で、それを超えた快晴の日のすばらしさ気持ち良さは何にも変え難いものです。
仕事も半分くらいしかできていないのに、体はしっかり疲れているのでやったような気分になって、薪ストーブで暖まった部屋で炎の揺らめくのを、見ているとなんとも気持ちいいものです。それだけで冬はいいと思ってしまいます。
確かに、冬は楽しいうれしいばかりは言ってられず、どうしようもなく押さえつけられるような、重ーい気持ちになってしまう時もあります。
でもこれをしなければ生きていけない、押しつぶされてしまう、しなければならない。という感覚は、食うために獲物を追うライオンと一緒で、「今、一生懸命生きている。」という自然との一体感を感じます。

そして、冬は次にやってくる春のために、厳しくなければならないのです。2月4日の立春を過ぎた頃からの日差しの強さや、たまに頬に当たる、冬のあの刺すような空気とは違った、やわらかいあたたかい風を受けた時に、「あぁ春が来たなぁ」とつぶやいてしまいます。
これから降ってくる雪はもうやさしくてたいしたことはないなぁと、張りつめていた緊張がほぐされるような安堵感を覚えます。
そして雪解けとともに萌え出してくる若葉や花、小鳥のさえずりなどと一緒に、春は劇的にやってくるのです。はずなのです。

でも今年の春はなんだか呆けてしまっています。
やわな冬のお陰で、春もなんとなくやって来てしまったようです。
心から踊りだしてしまうような気持ちになってきません。

地球の異常は、まず自然に一番近い生き物に直接的に、それからは、自然により近いところに生きている人たちから順番に影響を及ぼしてきたように思います。
でも、この冬のようにどこの誰にでも気づくように地球はサインを送り出したのじゃないかと思います。
人が思うよりも加速度をつけて、自分は病んでしまっているという地球からのサインをうけて、今から対策を実践していかなければと思います。

自分の身に降りかかってきて気づき、実感したこの冬でした。
このままでは本当に近い将来人類は滅亡してしまうと思います。自分には何ができるのか・・・

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2007.4.18
“いよいよ始まります”
黒部ダムも4月10日から冬季閉鎖が解除され、家の前の道も同時に開通しました。
冬の間、前の道は車が通るのは一日に数えるほどで、静寂の約5ヶ月間でした。
開通するとこれからは、観光客を乗せた大型バス、行楽客のマイカー、たまーに歩いてくる人も家の前の道を通っていきます。
このギャップにも慣れました。春になるのと同時に体も自然と楽に動き出し、また動きたくなる気にもなります。そして、前の道も開通して、騒がしくなってきました。
昨年秋にオープンしたカフェフォレストも冬眠から覚めて、いよいよ4月20日から始まります。
今年も、いろいろ経験しながら去年以上のサービスができるようがんばってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
大好きな花、赤いゼラニウム。溢れんばかりの真っ赤な花のアイビーゼラニウムでカフェの窓辺や壁をいっぱいに飾るのを見たい。そして、前の花壇には色とりどりの季節の花たちが咲き乱れている。それがこのお店の完成の時。 準備万端ととのって、あとはお客様をお待ちしております。
2007.5.15
“新緑”
雪の少ない冬が過ぎ、早々と春が来て、山菜も顔を覗かせるのも早いのだろうなぁと思っていたら、4月に入ってからの長引く冷え込みで、例年よりもかえって遅い出だしとなりました。
もうこの先は、強い冷え込みは来ないと、判断してからの勢いはすごいものでした。自然はすごいものだなぁとまたまた、感心。
ふきのとうを筆頭に、こごみ、たらの芽、こしあぶらの芽、山うど、しおで、そして今はわらびが出だして、それぞれいろいろに調理され、食卓には常に3種類くらいの山菜が並び、舌鼓を鳴らしています。おかげで、周りで同じものを食べているお猿さん達と見分けのつかないものが・・・失礼しました。舌鼓とはよく言ったもので、意識をしていないのに大好きなものを食べている時に、音をたててしまうようです。
「お父さんまた音をたててる。もぐもぐして食べなさい。」と、子どもにしかられてしまいます。「山菜と、きのこを食べている時だけはゆるしてあげなさい。こういうもの食べている時、本当に幸せそうだね。」と、フォローしてもらっています。
いただく時、来年も大きなこごみをお願いします。と1,2本ずつ残して摘みます。それがスルスルと育ってなんともきれいだったので、清楚な一重の水仙と一緒に。           はい、チーズ!
   カメラを向けられると緊張しちゃうんだよなぁ。
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2007.6.7
“柳絮”
「りゅうじょ」と読みます。
知ったかぶりしていますが、2.3日前知人から教えてもらいました。
意味は、大辞林によると、“白い綿毛をもった柳の種子。また、それが雪のように散るさま。春の季語。”
と言うことです。
毎年、6月の初めのこの時季、晴れて乾燥した日には、まるで本当に雪のように風に吹かれています。
手にとってよーーーく見てみると、ミジンコくらいの種が一粒、直径にすると2.5cmくらいの軽い軽い綿の中に入っています。
上空の風に乗れば、きっと何百キロも旅をして、ついたところで根を下ろすのだろうなぁ。吹きだまりには、それも雪のように10cmの厚さに積もっているところもあります。
ここ辺りでは、ヤナギの類(カワヤナギ、オオバヤナギ、ドロノキ、ヤマナラシなど)はパイオニア的な樹で、どんなにガラガラに荒らしたところにもまず生えてきます。すごい生命力です。ヤナギが育ち、その落ち葉が下草と一緒に腐葉土としてたまってくると、クルミ、サクラ、キハダ、カエデ、ナラ、カラマツ他いろいろな樹が生えてこれるのです。他の木のためのベッドをこしらえてあげるのが、森でのやなぎの役割のようにも思います。
ここ数日、晴れ上がった昼間は真夏のような暑さです。
キビタキの美しいさえずりも、打ち消されてしまいそうなハルゼミの大合唱。初めて聞いた時にはいったいどんなかえるが鳴いているのかと思いました。この声を聞くと「もうすぐ夏もやってくるなぁ」と思います。今も森中響き渡っています。ついでに春蝉も大辞林で調べてみましたが、夏の季語として使われるそうです。
ちょうど、春と夏のはざま、体も心もゆるんで、本当に気持ちいい季節です。
2007.6.14
“その瞬間が見たくて”
子どもと一緒に、休みの日におたまじゃくしを捕まえに行きました。
山からの沢水がたまっているところで、水面が真っ黒に見えるくらいのヒキガエルのおたまじゃくしの大群がいました。そこには、アカハライモリもいて捕まえてきて飼いはじめました。
例のごとく、子どもが世話をするのは初日だけで、いつのまにか私の方がせっせと餌を捕ってきてやり、水を替えたり、夢中になっています。

イモリの方は、餌であるおたまじゃくしの中に住んでいて食べ放題状態の環境だったので、餌の調達はその水場へ行けば楽にできます。歩き方、食べ方、表情など、しぐさがまさに恐竜の縮小版で時間を忘れて観察しています。

ヒキガエルのおたまじゃくしの方は、変態を観察している水槽と、イモリの餌用の水槽と分けて飼っています。家で餌をやっていると、栄養豊富な餌を食べたいだけ食べられるせいか成長が早く、自然のものよりも1週間ほど早く後ろ足が生えてきていました。
そのおたまじゃくし達、昨日今日のうちに、前足が出揃って、もう使って歩くしぐさを始めているじゃありませんか。
どうも前足も、後ろ足と同時くらいに生え始めているものなのですね。
後ろ足は、生え始めから外に見えていて、まだ自由の利かない後ろ足をぶらぶら、ぶら下げて泳いでいてだんだん動かせるようになっていくのですが、前足は、体の中で成長して、体を破って出たその時には、もう後ろ足と同じように思い通り動かせる状態になっているようです。
この写真の真ん中の個体は、もうすでに四肢生えそろっています。上下の個体はもうそろそろ体を突き破って前足を出そうとしているところです。
「これは、少し観察していれば前足の出る瞬間が見れそう!」
見たところ、まるで透明のビニールの袋をかぶって、中で腕を、もごもごと、動かしてふざけている子どものようです。
その薄い膜のようになった皮膚が引っぱられ、顔の方の皮も一緒に引っぱられ、ますます薄くなっていって、少し痛いのか、体をもがくように、くねらせて中の腕をつっぱらせて、最後は何気なく、ニョキッ!
気がつけば、1時間半も観察していました。
四肢生え揃ったその時から、“足の生えたおたまじゃくし”から、“しっぽの生えたカエル”にしか見えなくなってしまうのが不思議です。
まさに変態。
えら呼吸から肺呼吸へ。
おちょぼ口から、がま口へ。
食べ物も、やわらかく茹でた野菜や、パンくず等の植物性から、煮干やカツオ節などの動物性に、そして成体になれば、生きた動くものしか食べなくなります。

動物は何億年もかけて、水の中から陸上へと進化してきたことを考えると、両生類というのは、数日のうちにそれを外界でやってのけているのですね。すごい。まぁ、人間も同じことを母親の体内でやってきているのですが、やっぱりすごい。神秘ですね。

妻は、どちらかというと両生類よりも、皮膚の乾いた感じの爬虫類系、特に草食のリクガメやイグアナが大好きです。高倉健さんのファンであり、イグアナを見ると健さんを思い出してしまうそうです。ガラパゴス島のイグアナが体温調節のため陸に上がってひなたぼっこをしている、海のかなたを見るあの姿。ん〜分からなくもない・・・かな?

確かに私も、カメの目には、不思議な魅力を感じます。遠い昔を見ているような、未来を見ているような、すべてを見抜かれているような。無表情で声を出さないがゆえに、太刀打ちできないと思ってしまいます。

今日は、小さな水槽の中に、宇宙を感じました。

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2007.7.6
“アブラムシを食べてます”
ヒキガエルの子、こんなに大きくなりました。とは言ってもまだ、5円玉の穴を通る大きさです。
秋までにはだいたい5cmくらいになるということです。もりもり食べてもらわなきゃ。
あぶらむしを食べるところや、歩くしぐさを観察していると思わず夢中になってしまって、童心に返ってしまいます。
小学生の頃、学校帰りに魚屋さんの活魚の水槽の前で、カジカが小魚を飲み込むところを見たくて何時間もジーーーっとしていた事を思い出しました。
とにかく、何かを食べるところ、食べる姿、食べるしぐさを見ているのが好きです。
“リフォーム”
階段の下に、押入れ式の収納棚を作り付けました。
スギとヒノキを使ってとてもスカッとした感じに仕上がりました。とても喜んでいただけました。
ありがとうございました。
この家は、7年前に、まだ家作りをしていた頃に建てさせていただいた家です。
周りの植栽が、とてもこの家になじんでいて落ちついた雰囲気を醸し出していますね。
珪藻土塗り仕上げの真壁作りの外壁は、時が経つほどに味わいがでてきます。
内装のスギの羽目板の壁や、ヒノキの床も、とてもいい艶が出ていました。
完成当初よりも、益々良くなってきましたね。
住まい方も上手なのだと思います。手をかければかけるだけ、応えてくれる素材なんですよね。
自然素材はやっぱりいいなぁと、再確認しました。
小径木の小いすも柿渋がいい感じで発色しています。
看板の支柱にからみついてきた、アイビーが年月を感じさせてくれます。
自然が自然とやってくれる、にくい演出。
安曇野市穂高にある、こんがりやというパン屋さんです。
100%国産小麦粉、調味料、干しぶどうから自分でおこす天然酵母まで全てにおいてこだわりのおいしいパンを焼いています。
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2007.7.17
“スタッキングスツールと黒着色のあぐら・正座いす”
素朴な感じで、いぐさ編みの座面のスタッキングスツールを作ってみました。
前から一つ作ってみたかった椅子として、スタッキングスツールがあります。
スタッキングとは、重ねられるという意味です。
まだ、試作で1脚しかないので分からないのですが、およそ4脚は重ねられる予定です。いくつか作ってみようと思います。
来客の時には椅子が何脚かほしいところですが、普段は場所をとらないで収めておきたいという場合に、都合が良いです。
手前の作品が今回新しく、黒く着色した、あぐら・正座いすです。
部屋の感じや、好みによって、着色もいいと思います。
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2007.9.9
“最近のご注文。こういう作品もつくっています。”
お孫さんへのプレゼント
お揃いのベビーチェアとベビーデスク(ヤマザクラ材とカエデの小径木) 
背にお名前を入れてあります。
ソファの横へ、サイドテーブル(ヤマザクラ材)
自然な感じを出してというご注文で
デザインデスク(タモ材)とハイバックアームチェア(キハダ材)これは、以前編み替えをした事のあるフランス製の椅子のシルエットを自分のデザインに取り込んだ椅子です。
座面の低い(SH320ミリ)ダイニングハイバックチェア(クリ材)は、柿渋の発色で時間の経過が分かります。茶色の濃いほうは半年前の作です。
三人のお孫さんへのプレゼント
背に名前を彫ったお揃いの椅子とあと二人は増えても大丈夫な5本足の丸テーブル(天板タモ材、脚と背リョウブの小径木材)
座面たっぷりのテーブル用ベビーチェア(クルミ材、座面はペーパーコード)四方開きでとても安定しています。
大人でもお尻の小さめの人は座れます。
玄関に置くための小径木丸太のこいす(タチヤナギの小径木)も、柿渋仕上げは、時間の経過がよくわかります。右のこの色がお気に入りでご注文いただいたのですが、もう少しお待ちください。経年変化もお楽しみください。 おしゃれに、細めでスマートな感じのカウンターチェアを。
というご注文で小径木丸太のこいすと共にお作りしました。
貫、背の材料は、細くてもとても硬くて丈夫なミズメという材を使って、強度を出しています。脚は、ヤマザクラ材。
納品した翌日、早速たくさんのすばらしい、かわいいちりめん細工の作品を入れて持って見せにきてくれました。ありがとうございました。作品も、ケースも活きた感じでした。
ちりめん細工をされていて、飾り棚(ヤマザクラ材とミズメ材)を。
とても仲良しのお二人のお友達同士で、お揃いで同じものをひとつづつということでご注文いただきました。
折れてしまったスピンドルにガムテープで応急処置をして使っていた椅子の修理を依頼されました。 ほぼ同じ形に削りだしたスピンドルができました。 一度ばらして、接着剤を入れて組みなおし、塗装して、もとどうり頑丈な椅子に戻りました。
自分にご褒美という事で、若い頃にがんばって手に入れた思い出深い椅子なので、壊れても捨てられずに使っていたそうです。
とてもうれしい仕事をさせていただきました。
これも、しっかりしたつくりの椅子だったので、修理も出来ました。
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大町の東山に位置する山の子村というところでのサマーキャンプにて、14人の方々に参加していただきました。
ペーパーコードによる座編み教室。とても気持ちいい所です。
8月5日、子供たちの夏休みのひとコマ。
地域の子供たちのイベントで、わっぱらんど、という所で、こっぱこうさくをしました。
こもれびの下で、さわやかな風を感じながら、気持ちいい一日でした。
九月九日(日)
夏から秋へ
「ミーン・・・ミーン。」
夏の暑さをますセミの声。
 
でも、もう少しで夏は終わってしまう。今までうっとうしくてたまらなかったセミの声も聞けなくなる。そう思うと、なんだか悲しい。でもそのかわり、秋が来てくれた。家のまどから見えるまだ緑のくりが、
「秋が来たよ。」
と教えてくれた。だんだんもみじも赤や黄色の服に着がえて秋のじゅんびをしているように見える。森の動物や虫たちも森の中で秋のことをよろこんでいるかなと思った。外へ出れば今まできにしていなかったものがどんどん見えてくる。空気のにおいは甘いにおいだった。都会の人はこんな森のすばらしさを知れなくてかわいそうだなと思った。
 春から夏へ、夏から秋へ、秋から冬へ、そしてまた、冬から春へ。そうやって季節がかわるにつれて、ぼくも、森も成長するんだ。と、しみじみ思った。夏から秋へかわるのは、悲しいことではなく、成長するための大切なことだった。

すっかりHPの更新をさぼってしまっていて、気にはしていてもなかなかやらない自分にあきれていました。
長野県の小学校は8月20日からとっくに始まっていて、子供の日曜日の作文を読んで、夏の話題をひとつも載せる前に、すっかり秋だ。と気づかされ、あわててずらずらと画像を載せてずるをしています。
ちょっと子供に助けてもらって、久しぶりに更新しました。

あー、それにしても、標高970メートルに暮らしていても、今年は、暑い夏を堪能しました。
「すいかをたべすぎておなかをこわしました。」(え)
2007.10.7
“秋の散歩のかえり道”
散歩から帰ってきて大満足のひととき。
ごんたの顔は、こんなでした。
これでも、帰ってくる途中にぶるぶるっとして振り落してきた残りです。
いろいろな植物の種がくっついていました。
あるものは、ねばねばした粘着液でくっつき、またあるものは、鈎針のようなとげを持っていて、それを犬の毛にひっかけ、あの手この手を使って自分の子孫をなるべく拡げようとしています。
気づくと自分のはいていたズボンにもたくさんのバカがくっついてきていました。ここら辺の子供たちの間ではこう呼ばれているそうです。ちなみに女房の子供の頃には、ひっつきもちと呼んでいたそうです。
今日も、朝ごはんの時に子供たちに、「お父さんまたばかがたくさんだ。ごんたもばかだらけ。」と言われてしまいました。
ごんたもわたしも、草達の子孫繁栄のために一躍かって、ちょっといいことしたなぁと、ズボンのばか達を土の上に一つ一つつまみ落としながら思いました。
ここ何日か朝冷え込んで、何日かぐずつく天気が続いたのでいよいよ、やっときのこのシーズン到来というところです。
毎年この時季には、むずむずしてきて、“山が呼んでいる”といっては、いそいそとキノコ採りにでかけます。
きのこ採りには、竹細工のびくは、かかせないもので、必ず腰につけていくのがきのこ採りスタイルになっています。
両手が自由になるというのも優れている点ですが、びくを腰につけてきのこ採りに行くというのも、きのこにとっては大事なことで、採られたきのこたちが出す胞子が、びくの隙間からこぼれ落ちて、子孫を残せます。
息の出来ないビニール袋に押し込められたのでは、遠くへ子孫を拡げる少ないチャンスを逃してしまいます。食べられないきのこや、毒キノコは採った端から周りに撒き散らしてしまうので、また子孫を残せます。それで、この頃山に、食べられるきのこが減ってきたと言う声を耳にするようになったのかなぁ。
まあそうは言っても“山には山ほど”と言われるように、出る所には出るんですよね。したたかに、子孫を残しています。時季と場所にぴったりあたった時には、夢のような美しいきのこたちに出会えます。感動的です。また、その感動を味わいに、“山が呼んでいる”
2007.10.7朝。すばらしい青空でした。
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2007.10.10
“カフェフォレストおかげさまで1周年”
ピーカン やっぱり体育の日は10月10日に戻そう!
結婚記念日もかさなっているというのに。
誰が勝手に決めたんだーーーっ!(と勝手な意見)
本当にたくさんの人たちの応援で、晴れて1周年を迎えることが出来ました。ありがとうございました。心より感謝しています。
朝早くからお昼12時の開店まで、4時の閉店から夜10時頃まで思った以上に、後かたずけや準備に時間がかかり、お店というものがこんなに大変なものなのかと、あらためて感じました。
これを一人でやってのけてきたので、女房ながらすごいと思います。
自分には絶対出来ないことで、ほんの数日手伝っただけで、病気になりそうでした。
得手不得手というものがこんなにはっきり感じたのも初めてでした。
当の本人は絶好調で、42にしてやっと成人になれた。などと言っています。
「おいしい」「おいしかった!」その一言でどんな疲れもふっとんでしまうんだろうなぁ。というのは、よくわかります。
忙しければ忙しいほど、元気に動いています。
おかげさまです。
“大きな愛と感謝と微笑みをもっておこないなさい それが出来ないのならやめておきなさい”
上の言葉は、お店の片隅に置いてある写真の中に引用してある、あるシスターの言葉です。
やればできる、やらなければできない。それだけなんだ。
できる時、できる体、できる環境、できるチャンス、できる意志、できることに気づかせていただいたことに感謝しています。
外からガラス越しに写したら
ちょっと面白い写真になりました。
お店の2階の屋根裏部屋をかたずけて、家具を見ていただくスペースにしました。
ぜひ上がっていろいろな椅子に座ってみてください。
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2007.10.17
“秋はうまい”
ナラタケというきのこがたくさん採れました。
取る時にボリボリいうので、ボリボリという地方名もあるそうです。
大町では、「モ」にアクセントを置いて、モトアシという名で呼ばれています。
その名の通り、生えているときには、硬くてもろいような感じなのですが、火を通して料理すると、しゃきしゃきプリプリに変わって、あくや癖のないとても美味しいきのこです。
くり、くるみ、かぼちゃ、さつまいも、はくさい、りんご、ぶどう、さんま、新米、そしてきのこ。秋はうまい!!
2007.10.22
クラフトピクニック2007inあがたの森”
21日の朝、出発する時、気がつきました。
今朝はいやに冷えたなぁと思ったら、アルプスでは雪でした。
澄み切った空に、雪化粧した山。感動の朝でした。
前日(19日)の大雨のおかげで、ちりひとつない青空の下で秋のピクニックを楽しめました。
こっぱこうさく、ペーパーコードによる座編みのワークショップとも、たくさんの人に参加していただきました。
本当にありがとうございました。
最年少記録。小学校4年生の女の子が、最後まで、編み上げました。
おみごと!!すごい集中力でしたね。
今回は女の子が二人も参加してくれました。
こちらは、中学2年生。
とても慎重に、でも確実に正確に編み進めて行って、結局は1時間とちょっとで編み上げてしまいました。またまた、お見事でした。
最初も、途中でも、娘さんが心配そうにおとうさんが編んでいるところを見学していましたが、見事に編み上げて、お父さんの株がまた上がったかな?
「座り心地もいい。」と、満足していただけました。
「ぼくもかっこいいのできたよ。」すごい! やるなー。

こっぱこうさくでは、毎回こちらの方が、子供たちの自由な発想、柔軟な頭にやられてしまいます。
何歳になっても、子供心を失わないように僕もがんばろう。

21日夕方、かたずけをしていた時、
近くのブースで参加していた友人に、「山形君のブースが一番ピクニックらしかったよ。ピクニック賞をあげたいね。」と言ってもらったのがとてもうれしかったです。
来年もがんばりまーす。
お天気も味方してくれて、とても楽しいピクニックでした。ありがとうございました。

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2007.10.28
“紅葉真っ盛り”
例年より少し遅れて、紅葉が始まりました。24日の霜降(二十四節気)も過ぎて、ここのところ霜が降りる朝が続き、いっきに紅葉も進みました。こんな晴れた朝よりも、かえってうす曇の日の方が、山の色が際だっています。
カフェでも、わざわざごんたに会いに来てくれるほどの人気者です。すましてパチリ しっかり走って、すっきりして、大満足の顔。
遠くに見える白いところは、爺が岳の頂上です。
2007.10.31
“かもしかをさがせ”
朝のごんたの散歩の時、道からほんの30メートルほどのところにカモシカが2頭見えました。
親子なのか、兄弟なのか、夫婦なのか、葉を落とし始めた林を抜けてくる朝日を浴びて、のーんびりと仲良く座って休んでいるようでした。こちらにはもう気づいているのに、全然警戒心も見せず、こちらを見ていました。
丸くなって座り、頭だけこちらに向けて見ている姿は、まさに牛そっくりで、カモシカとはいっても、ウシ科というのがうなずけます。この森で暮らしていて、毎日歩いている危害を加えない動物として、認めてもらえてるのかと、勝手に解釈して喜んでいます。
上の写真は、近くの別荘地できれいに色づいた紅葉です。
目の覚めるような色ですね。

左 10月31日 AM8:00
カフェ前のカエデは、やっと色づき始めました。
毎年このカエデは一足遅れて色づき始め、11月中旬頃に周りの木々たちが葉を落とした頃に、真っ赤に紅葉するのでまた際だって美しいです。
昨年は、11月に早めの雪が降って、真っ白なじゅうたんの上に真っ赤な葉が舞い散ってそれはそれは美しい絵でした。
ここ2週間というところが見ごろなので、ぜひお昼ごはん、ティータイムと一緒に紅葉も楽しみにおいでください。 カフェフォレスト
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上 11月9日 約10日ほどでこんなに色づきました。
紅葉というのは、神様が人間に与えてくれた、粋なはからいのように思えます。天上人が地上を見下ろして、山の色の移り変わりを楽しんでいるのでしょうか。
自然の営みとしてはどんな意味を持っているのでしょう。
2007.11.14
“引き出し付きテーブルと流木のランプ”
上 11月12日
屋根の左上の方に見える近い山も雪化粧しました。
左 ご注文の引き出し付きのテーブルができました。
幅120×奥行80×高70(cm)
クリ材
天板と引き出し前板はオイルフィニッシュクリアー(リボス社)仕上げ。
脚部と枠はオイルフィニッシュエボニー(オスモ社)着色仕上げです。

左の流木のランプは、センターテーブルの中心に、どこから見ても正面に」というご希望で、お部屋を見せていただいたうえで作らせていただきました。
ランプシェードはイメージを伝えて、ガラス工房で吹いて作ってもらいました。想像以上に作っていただき、組み込むのがとても楽しみでした。
点灯したときは感動してしまいました。
漆塗りの仕上げを外注で頼み、受け取った時の感動を思い出しました。「作品が生まれ変わった。」と、思いました。
人に頼んだ部分は、過程を見ていないので、いきなりできてくるので、また、出来た時のびっくり感を味わえます。
陶芸の薪窯から出てきた作品は、途中で火という媒体が入り、想像していた以上のものが出てきたり、思いもしなかったものがでてくるのが面白いところだといいます。それに近い驚きを感じました。
あかりもおもしろいなぁ。と、思いました。
また、楽しい流木に出会ったときには、作ってみようと思います。
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2007.12.1
“皆様に、ありがとうございました。カフェフォレスト2007年度は閉店いたしました。”
11月30日、たくさんのお客様に来ていただき、「もうこれで今年は、最後だから来ました。」「冬もやったらいいのに残念ね」といううれしいお声をいただきました。
昨年の10月10日にオープンし、最初はおぼつかない感じでしたが、どうしたら喜んでいただけるかを、第一に考え、どうしたらスムーズに回していけるかいろいろ試行錯誤しながら、どうやらやってこれました。
お客様の、「おいしい」というお声が、どんなに助けになったか分かりません。それが全てと言っても過言ではないです。
どんなにたくさんお客様が来て回すのがやっとの日でも、営業時間が終わって看板を“closed”に変えて、戻ってきた時の女房の第一声が、「あー、楽しかった」と、けろっとしています。どれだけ疲れた顔をしてくるだろうと、覚悟していたこっちとしては、初めのころ、間が抜けてしまいました。
まさにこれこそこの人の天職と気づきました。
本当に皆様のおかげです。ありがとうございました。
そして、また来年もよろしくお願いいたします。
12月は、大雪でも降って営業できなくなってしまわない限り、ご予約でその日は、“open”
の看板をあげる予定です。もしも都合が付きましたら、ぜひおいでください。ご予約お待ちしております。
                                     カフェフォレスト
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