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ゴッホの椅子の原型ではなかろうか、スペインで作られていた椅子の写真(左)。
あの椅子
この椅子の写真に出会った事が、私を椅子作りへ目覚めさせてくれるきっかけになりました。
ゴッホの椅子を再現してくれないかという依頼から、試作後完成した、木楽工房での初ゴッホの椅子(写真下左)
その後、再度試作を重ね昨年できあがった作品。(写真下右)
ヤマザクラ材、座面は七島い(しちとうい)編み仕上げ。
2009.2.28
“キングサイズのローベッド”
建築途中?いやいや制作途中は、まるで家を建てる部材を刻んでいるような錯覚におちいりました。
すのこ、フロアはヒノキ材でさわやかな香りを放ち、とても気持ちのいい仕事をさせていただきました。ありがとうございました。
すのこベッドの感覚で、自然な柔らかさを取り入れ、布団を敷いても両脇に余裕のあるサイズでというようなご希望で、話し合いながら検討し、ご注文いただきました。
長さ2140×幅1800ミリ 
フローリング床からすのこ面までの高さ200ミリ
本体、ヘッドレスト材:米マツ、スギ、ヒバ、小径木丸太
すのこは無塗装
すのこ以外は、柿渋下地塗り、リボス性オイルフィニッシュクリアー塗装仕上げ。時間と共に柿渋が発色して赤褐色に落ちつきます。
フローリングと布団の間での結露の心配がありません。
きざみ終わった部材 組み立て途中
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簡単に取り外しできるすのこを山型に起こして、掃除しやすく、布団をかけられるようにというご希望で。山型の頂点2ヵ所をかんぬきで止める仕掛けにしました。
2009.4.6
“春の工房展 お待ちしております。”
2009.4.10(金)〜19(日) 期間中無休 AM10:00〜PM5:00
カフェフォレスト店内にて、初の工房展を開催いたします。
カフェスペースを木楽工房2009年春の新作家具で演出、展示販売いたします。
旧作品については、割安価格にて販売いたします。
工房展用に制作した、テーブルとカフェチェア
朝の犬の散歩では、一枚脱ぎ二枚脱ぎ、毛糸の帽子を脱ぎ、ぶあついマフラーを取り、だんだんと身軽になってきました。
昨日は、今春初めてうぐいすの鳴き声を聞きました。
ふきのとうが最高のごちそうに変わり、毎朝ふき味噌をいただいています。クロッカス、水仙が今年もちゃんと色鮮やかに咲いてくれました。
春だーー。うれしーー。
身体も楽に動き出しました。
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2009.4.11
“そーーっといいこと 自慢話”
姉が千葉から姪(めい)と一緒に遊びがてら、個展を見に来てくれました。
ここ1週間くらい、毎日毎日快晴続きで、気持ちいい日が続いてくれています。今朝もすっきりと青空の下、姉、めい、息子ふたりと一緒に愛犬ごんたの散歩に出かけました。
21才になるめいとこども達が、がさごそと用意していたのは、買い物袋に「カン」「ビン」「ペットボトル」「もえるごみ」とマジックで書いた袋でした。春一番のこの季節に遊びに来たのが初めてのめいが、道の脇に投げ捨てられたごみを拾おうと言い出しました。
 
大町のイメージは、空気がきれいで、山もきれいで、水がおいしくて、緑がいっぱい、自然がすばらしい。だったと言います。
雪解けの直後の芽吹き前のこの時期は、前年の枯れ草などが押さえつけられていたせいで、緑もなく、地面がぺたっとしていて、なお更、赤や黄色の派手なゴミの色が目立ったのでしょう。
大好きないとこのお姉ちゃんがやろうというなら、ぼくたちもと、二人の息子も遊び感覚で、大盛り上がり、私と姉も買い物袋を持って(持たされてといったほうが正確かな)朝の散歩に出かけました。
みんなの袋は、みるみる膨れ上がり、とてもとても1回で拾いきれる量ではありませんでした。カンやペットボトル、食べ物の袋をはじめとして、靴や長靴、果ては家庭電化製品まで捨てられ、半分土や枯れ草に覆われていました。
パンパンになった袋を自慢げに見せにきたので、「おっ、えらい!よく拾ったなぁ!」と言ってあげました。ほめられて本当にうれしそうでした。おおいにほめてあげました。
帰り道は重い袋を提げて、手が痛くなってくると、息子達は捨てた人たちに対して憎しみにも似た感情をもってしまったようです。実際に捨てているのはほとんどが車に乗っている大人が窓から運転中に投げ捨てたものですから、私達おとな全体に不信感を持ってしまうのも無理もないと思います。

「道にゴミを捨てるバカがこんなにたくさんいるんだね」と、下の子が言ったので、「人を馬鹿って言わなくってもいいんだよ。捨てた人は捨てた人。それよりも、山や森が、ゴミを拾ってくれてありがとう、きれいにしてくれてありがとう。っていってくれているよ。」と息子に言いました。息子は、車が走ってくると、これ見よがしに重たい顔をしてゴミの袋を振っているのがかわいくて(親バカ)、まるで自分の子供の頃を見ているようでした。

家まで帰ってきてから、市のゴミ袋にもう一度仕分けする頃には、もう楽しいのは過ぎて、飽きてしまったようです。そこで、
「人に気づかれないようにいい事をすると、お天道様はちゃんと見ていてくれて、回りまわって、巡りめぐって、いい事をプレゼントしてくれるんだって」と、幸せになるコツを教えてあげました。
今すぐには、分からないとしても、少なくともこの先、息子達が車の窓からゴミのポイ捨てをする人にはならないだろうというのは確かで、とても得る事の大きな今朝の散歩でした。
めいのおかげで、こども達、姉、私、とてもいい経験をさせてもらったと感謝しています。

姉:「それより、自分の部屋は何なのよ!ゴミの部屋に住んでいるあんたがゴミ拾いしてるっていうのもおもしろいよねー。」
めい:「わたしには全部必要なものなのよ」
姉:「私は、朝ごみ拾いしたから天国へ行けるわ」
と、単純にできている幸せな人を姉に持って、私も幸せです。
こうやって、自慢話にして公表してしまっている私に、いい事は舞い戻ってくるのかなぁ?
まだまだ、修行が足らんな。
2009.4.13
“春の工房展開催中”
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2009.4.22
"工房展終わりました。そして、カフェフォレスト2009春オープン”
工房展最終日の朝、ガラスの天使が、花瓶の水で集められた朝日を浴びて、輝いていました。
4月10日〜19日にかけて開催していた、春の工房展、無事終了いたしました。
見に来ていただいたお客様、お買い上げいただいたお客様本当に心より感謝しております。ありがとうございました。

初めての工房展、そして初めての個展ということで、手さぐりでどうなる事やらという感じでした。
以前からの家具のお客様、友人そしてカフェでいつもお食事をしてくださっている方々、何かのついでにという感じでは入れない場所柄なので皆さん遠いところ車を出していただいて工房展を見に来ていただいたと思うと、ありがたい気持ちでいっぱいです。

ご注文をいただいたお客様の作品については、これから心を込めて作らさせていただきます。楽しみにお待ちいただければ幸いです。
今後も、カフェの2階は常設の展示をしておりますので、お食事のついでにでもいつでもご覧ください。ご意見ご希望お待ちしております。
工房展をさせていただいたので、昨年よりも少し遅れてしまったカフェオープンでした。本当にお待ちどうさまでした。今年も、心を込めたおもてなしを心がけてまいります。よろしくお願いいたします。

カフェフォレスト

冬の寒さの厳しい山では今、山桜、こぶし、水仙、つくし、みんな同時に咲いています。
"うちのはどっちだ”
この木は、コブシですか、それともタムシバですか?と、よく聞かれて、ちゃんと答えられていませんでした。
図鑑で調べたら、明らかになりました。コブシとタムシバの見分け方は、花の直下に葉がついているのがコブシ、ついていなくて、花だけなのが、タムシバだそうです。
うちのは、明らかに花の下に新芽が出ているので、これはコブシです。でも、葉のないタムシバを見た事がないので、まだちょっと自信無しです。
図鑑に、芳香があるとでていたので、鼻を近づけるといい香りがしました。
花が開くちょっと前のこの見た目の質感と形が、海の生ガキに似ていると思ってしまったのは、僕だけでしょうか。
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2009.6.18
“春はあっという間に過ぎ、初夏です”
毎年今の季節は、日の差す日は、森中が春蝉(ハルゼミ)の大合唱です。暖かくなると同時に、山菜採り、冬に向けての薪作り、薬草茶作り、草刈り、学校の行事、岩魚釣り、そして作品制作と、大忙しのそしてうれしい毎日です。というところで、ホームページの更新をさぼっていた事に理由をつけている自分がいます。「できない理由をさがすな!」と耳元でささやかれているようです。
細密画を趣味としている方からのご注文で、作らさせていただきました。
天板が手前に少し傾いているととても描きやすいという事で、かんぬきにより3段階に調整できるように作りました。
天板は、吸い付き桟と呼ばれる、反り止め材を滑り込ませているので、狂う(動く)事がありません。
灯台のオブジェ?恐竜?パチンコ? いったいこれは何でしょう。ふたつとも同じ用途のものです
フルートスタンドです
玄関スツール
玄関などの壁面に置き、広い側から座り、靴を履くときなどに便利です。座面の高さは約350ミリと、低めに設定しています。立ち上がるときに安定した持ち手があるので支えになり安心感があります。
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2009.10.17
“あっという間に秋です。”
更新さぼりさぼりでした。
リビングテーブルと小径木丸太スツールの組み合わせのセット。向かい側はソファなので、高さ650ミリの低めに抑えました。
高橋節郎美術館での暮らしの家具三人三様展の様子(9.27)     酒井隆司さんの卓袱台と座卓。漆の渋い輝き。
ギタースツール。座面枠の材料の幅が高すぎたため、通常の座編みでは、立体的になりすぎお尻の落ち込みが、座り心地の悪さにつながり、どうにか座り心地よくするために工夫しました。織り編みとも言いましょうか、いぐさをよりながら縦糸に横糸を織り込むように進めていきました。中綿にクッションを入れ、へたりを防いでいます。とても座り心地がよくなりました。お客様にはとても喜んでいただきました。おかげ様で新境地です。いっぺんに広がりました。ありがとうございました。
スペイン製のこども椅子の座編みの依頼がありました。
まさに私の椅子作りの原点の椅子に出会え感動しました。
30年前に、三越デパートで購入されたという事でした。子育て中、子供さんお二人が使い、今では座面が落ち込んでしまい、編み替えをしたいと探していたそうです。グレインノートの椅子展で私の椅子と出合い、連絡をいただきました。この椅子に引き合わせていただいた縁にとても感謝しております。
細かく見ていくと、ひとつの無駄もない手作業から、この椅子が作り出されいるのが随所から読み取れ、やはり感動の連続でした。
木の性質を知り尽くした職人がどれだけ速く、それも手作業で、どれだけ安く、丈夫に作れるか研究し、経験から改良しながら、この形が自ずと生まれでてきたのかがうかがえます。すばらしいです。 
とても良く晴れた朝、いつもの場所でパチリ!
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2009.10.19
"クラフトピクニック2009に出店しました。”
今年も、ペーパーコードによるスツールの座編み体験教室と“こっぱこうさく”のワークショップを開きました。
日程としては、前日の17日も予定していたのですが、子供の通っている小学校でこっぱこうさくをやるという事でそちらで開いてきました。
こっぱこうさくは、毎回こども達(中には大人の方でも)のすばらしい自由な発想とやわらかい頭に関心してしまいます。脳に新鮮な刺激を与えてもらっています。
お天気に恵まれ、本当に気持ちのよい一日でした。参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。
10月18日(日)座編み体験教室のようす
2009.10.28
“今年の紅葉は素晴らしい”
今年は、例年に比べ早目に紅葉のピークを迎えています。
目の覚めるような素晴らしい木々です。
アルプスにかぶった雪を見るのも2回目です。
アルプスに5回雪がかぶると里にもいよいよ下りてくると、昔から言い伝えられています。
きのこは、ここへ来てこんなに不作なのは初めてというくらいの寂しい山です。
ほとんど、山のきのこは食べていません。
白銀の世界ももうすぐそこまで来ています。この山のいろどりをあじわっておこうっと。
2009.11.11
“ゲゲゲの鬼太郎ハウス風郵便ポスト”
鬼太郎の家のような感じで郵便ポストを作ってくれないかとのご依頼で、作らせていただきました。
20年近く前に、温泉旅館の解体の現場でいただいてきた客間のリョウブ材の床柱が屋根裏に眠っていたのを引っ張り出してきて柱に使いました。
こういう感じで「あっ!あそこにあれがあったはずだ。これにはぴったりなはず!」その直感が的中した時の快感はたまらないです。よかった。活きた。
お客様にも「想像以上です!」と、とても喜んでいただけて何よりうれしかったです。
ありがとうございました。
スペイン製のこども椅子の座の編み替えができました。
同じサイズ、デザイン、作り方で3脚作ってみました。
とても気持ちいい作業の連続でした。ありがとうございました。
後ろは、川に立ててある看板に絡み付いていたツルウメモドキをリースにして陶器の猫にかぶせてみて、一緒にパチリ!
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