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2010.7.2
「半夏生のこの日」
今日は雑節のひとつの半夏生(はんげしょう)の日だそうです。
カラスビシャク(別名ハンゲ:薬草のひとつ)とかハンゲショウ(別名カタシログサ:ドクダミ科ハンゲショウ属)と呼ばれている草の生えるころで、家の周りでも近い仲間の、マムシが頭をもたげたようなちょっと気味の悪い形と色をした姿のテンナンショウであったり、マムシグサをたくさん見ます。
葉の半分が白く、半分化粧したように見える事から例えられているとも言われています。
夏至から数えて11日目の7月2日は、今日までに田植えを終え、5日間は休みにするという地方もあるそうです。
この日は天から毒気が降るから、井戸に蓋をしなさい、この日にとった野菜は食べてはいけないと言い伝えられてもいるそうです。
林を歩いていると、木々の葉も開ききり、緑も濃くなって森全体が目いっぱい水をたたえているといった感じを受けます。
むせかえるような湿気を帯びた空気と、緑なのか何か獣のような匂いなのか、何かの木の花の匂いなのか、なんともいえない匂いに包まれています。毎年この時期に同じ匂いをかいでいると、くせになり、深呼吸して胸いっぱいに吸い込むと森と一体になったような気持ちになったりします。女房には、「森の獣の雌の出すフェロモンの匂いに酔ってるんじゃない?」なんて言われています。
その、毒の降る半夏生のこの日に天から降ってきた(生まれてきた)のが妻です。
おめでとうございます。
巳年という事もあり「私は蛇だ蛇だ」とよく言っているだけあって、この蒸し暑さは体に合っているらしく、絶好調全開でカフェかんばっています。
春は、まだまだ冬眠覚めやらぬという中で、やっと体を動かしてカフェ春のオープン。おかげ様で、9割以上は地元のリピーターのお客様で、毎日忙しくさせていただきました。と思ったら、6月はなんと腰痛からギックリ腰をやってしまい、10日以上も臨時休業せざるおえなくなってしまいました。ご心配をおかけしてしまい大変ご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ありませんでした。
とにもかくにも、今はマイペースで快調にとばしています。今後ともよろしくお願い申し上げます。
そんな、特別な日に生まれたという事にちょっとうらやましい気持も持ちながら、私も家具作りがんばっています。
                       こどもの椅子展 ちひろ美術館にて
何思う 犬鹿豚馬 1500×800×700
ヤマザクラ材 ダイニングテーブル
2010年は4月から、春の工房展を皮切りに、ギャラリーてん展
おおまち街なかギャラリー、安曇野ちひろ美術館こども椅子展
グレインノートでの二人展と、たてつづけに出展させていただき、
忙しい春の始まりでした。
と、また言い訳がましくHPを全く更新していなくてすみませんでした。
1億分の1でもこのHPに訪れていただいた方にお詫びいたします。

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1800×750×700
クルミ材 ダイニングテーブル
2010.7.30
「素晴らしい古材に出会い」
階段の踏み板の古材で、頑丈な飾り棚ができました。
ひとカンナ削ってみると素晴らしい木目のヒノキでした。
作業中ずっとヒノキの香りで作業場中ぷんぷんといい香りでした。
木はすごい!と、またあらためて感じました。
納品はまだ少し先ですが、今少しお待ちください。
100年以上経つ土蔵を壊し、立派な梁を製材してもらい、思い出の何かをということで、大事に保管されていた木でした。
ダイニングテーブルを作らせていただきました。
樹種はオニグルミで、梁に使われているのを見たのは初めてです。
大きな節があるものの、それはそれで素晴らしい表情でした。時間の成せる業なのかそれとももともと良い木だったのか、切った時期がよかったのか、粘りがあって色もとても落ち着いた、ほれぼれするような材でした。よく研いだ刃物で削るとそれだけでぴかぴかに光り、まるで塗装した後磨き上げたような木肌でした。
なかなかこういう経験はできない、歴史に包まれながらの作業は終始気持ちよく、不思議な感覚を味わえました。もしかしたら、燃やされてしまっていたかもしれない、その木が自分を選んで、呼んでくれたのかなと思うと、つくづく私は幸せで、木に守られているなぁと感じました。
ありがとうございました。
2010.7.31
「北海道へ旅立った椅子」
友達の友達から依頼された、子供さんの机用の椅子をやっと納品できました。大変お待たせいたしました。
直接北海道の大地へ旅立った椅子は、このmomoちゃん椅子が初めてです。
とても喜んでいただき、うれしい手紙を送ってもらって涙が出てしまいました。
何かでつまづいた時には、この手紙を見て元気を取り戻す事ができそうです。宝物です。
本当にありがとうございました。
今の時期は、お湯で蒸らしたいぐさ編みの座面の乾燥をしっかりしないと、カビが出てしまうことがあるので、完全に乾燥するまで、除湿乾燥してお客様へ、納品しております。
乾燥中の椅子たち。
「こっぱこうさく 木のかけらのオブジェ」
松本市の東部保育園で7月29日こっぱこうさくをしました。今回は、松本市美術館へ保育園から依頼があり、私のところへお声をかけていただきました。
美術館の方に「木のかけらのオブジェ」という素敵な名前をつけていただき、今回はこれで行こうということになりました。
まぁ、やる事はいつもと変わらないのですが、でもやっぱり今回もこども達の(一部おかあさん達も)自由な発想にやられました。
すごく楽しいオブジェがたくさん生まれました。またまた刺激をもらいました。逆に勉強させてもらっています。子供達が先生。
ありがとうございました!
2010.8.1
「森との共生を体験する"自然場活”ツアーにて」 2010.8.1
7月8日に座編み体験教室に参加していただいた、北村綾香さんに声をかけていただき、株式会社ウィルビジョン主催の場活ツアーの中で、森から得た木を使った椅子の座編み体験を皆さんにしてもらいたいという依頼をいただき、今回5名の方々にペーパーコードによる小径木スツールの座編みをしていただきました。
ウィルビジョン代表の泉さんを始め、人を元気にする側の立場の方々や、人の上に立っている皆さんの集まりだったので、まぁ皆さん元気元気!気持ちいい人たちばっかりで、とても楽しい時間を共有させていただきました。
森での間伐材の伐採、その材料でいかだを作り青木湖に浮かべ、行けるところまで漕ぐなど、体当たりの体験“動”に対して、心を落ち着け、小径木で作った椅子の座編みをじっくりするという“静”の体験を織り込んで、というプランでした。
場活(ばかつ)というのは、自然の中でのいろいろな体験を通じ、個人の隠れた能力を引き出し、組織力を高めそれが企業の発展につながるということも目的のひとつだそうです。おもしろい。
そんな主旨の場活ツアーのプランに入れてもらえたのは光栄です。
これから先の展開もとても楽しみにしています。
また、青木湖のキャンプ場で、これ以上ないというほど気持ちのいい空気と景色の中行われたという事も手伝って、最高の時間でした。終わってからのお昼ごはんは、流しそうめんを用意してくれていて、私もお相伴にあずからせて頂きました。うまかったぁ!ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
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